2026/10/05 08:00
■プリザーブドフラワーは匂う?香りの付け方と薬品臭が気になるときの対策 ■
美しさが長く続くことで人気のプリザーブドフラワーですが、飾る場所を決めるときやプレゼントに選ぶとき、どのような匂いがするのか気になりますよね。
「生花のように良い香りがするのかな」と期待される方もいれば、「お見舞いやお供えに使いたいから、できるだけ匂いがないものがいいな」と心配される方もいらっしゃると思います。
また、実際に購入した後に、ツンとした薬品のような独特の臭いを感じて困っているという声を聞くこともあります。
今回は、プリザーブドフラワーの匂いにまつわる疑問や、独特な臭いが気になるときの解決策を詳しく解説します。
さらに、お気に入りのアロマや香水を安全に楽しむための正しい香りの付け方や、シーン別の贈り物のマナーまで、専門店の視点から分かりやすくご紹介します。

■ プリザーブドフラワーに匂いはある?基本の特徴 ■
お部屋に飾ったりギフトに選んだりする前に、まずはプリザーブドフラワーがどのような匂いを持っているのかを知っておきましょう。
原則としてプリザーブドフラワーは無香
プリザーブドフラワーは、基本的には匂いがありません。
生花を特殊な技術で加工しているため、お花本来が持っていた自然な香りはほとんど残っていません。
そのため、生花の強い香りが苦手な方や、花粉が気になる方でも取り入れやすいのが大きなメリットです。
匂いを気にせず、純粋に花の美しさを長く楽しめるのが、プリザーブドフラワーの魅力ですね。
加工の過程で香りが失われる理由
なぜ生花の香りが消えてしまうのかというと、それはプリザーブドフラワーの製造工程に理由があります。
加工の最初の段階で、生花を特殊な溶液に浸して水分と色素を抜く脱色作業を行います。
この工程でお花の香りの成分も一緒に洗い流されてしまうのです。
その後、専用に配合された保存液と染料を吸わせて乾燥させるため、完成したお花には生花の香りがほとんど残らなくなります。
■ プリザーブドフラワーが臭いと感じる原因と対処法 ■
無香であるはずのプリザーブドフラワーですが、箱を開けた瞬間や、鼻を近づけたときに「何だか少し臭うな」と感じることがあります。
酸っぱいような、薬品のような臭いであれば、多くの場合は加工時に使われた保存液などによるもので、お花が傷んでいるわけではありません。
ただし、カビのようなにおいがしたり、花びらに変色やシミが見られたりする場合は、湿気の影響も考えられます。
その場合は、次にご紹介する対策とあわせて、置き場所の湿気を見直してみてください。
原因は保存液や着色料の薬品臭
ツンとした少し酸っぱいような匂いや、粘土のような独特の臭いを感じる場合、その原因は加工時に使われた保存液や染料にあります。
プリザーブドフラワーの加工には、エチルアルコールやグリセリン、着色料などが使われています。
これらがお花に残っていると、独特の薬品臭として感じられることがあるのです。
特に、購入したばかりのものや、密閉されたクリアケースに入った状態のものは、ケース内に匂いがこもって強く感じられやすくなります。
【気になる薬品臭を消すための具体的な対策】
もし「臭いが気になって飾りにくい」と感じたら、以下の対策を試してみてください。
多くの場合、置いておくうちに少しずつ匂いが和らいでいきます。
・ケースから出して風を通す
密封されたクリアケースや箱に入ったままだと、薬品の成分が中にこもってしまいます。
湿気の少ない日を選んで一度ケースから取り出し、風通しの良い場所に置いておきましょう。
空気に触れさせることで、揮発性の成分が抜けて匂いが和らぎます。
・直射日光の当たらない日陰で乾燥させる
湿気が高い場所に置いていると、保存液がお花の外にしみ出し、臭いを強く放つことがあります。
直射日光を避けた、風通しがよく乾燥した日陰の部屋に置いておくと、余分な水分や溶剤が乾き、臭いが落ち着いてきます。
湿気対策については、お部屋の換気を心がけるだけでも効果があります。
焦らず、少し様子を見てあげてくださいね。
■ プリザーブドフラワーに香りを付ける正しい方法 ■
無香だからこそ、「お気に入りの香りを付けて、アロマフラワーとして楽しみたい」と考える方も多いのではないでしょうか。
プリザーブドフラワーは非常に繊細に作られているため、間違った方法で香り付けをしてしまうと、お花が傷んだり色あせたりする原因になります。
美しさを保ちながら香りを楽しむための正しい方法をマスターしましょう。
直接花びらにスプレーするのはNG
まず大切な注意点として、お花に直接アロマオイルを垂らしたり、お気に入りの香水を吹きかけたりすることは避けてください。
プリザーブドフラワーの花びらは水分や油分に非常に弱く、液体が直接かかると以下のようなトラブルが起こりやすくなります。
・花びらが透き通って透明になってしまう
・着色料が溶け出し、周囲や洋服に色移りする
・お花が湿気を吸って型崩れし、寿命が短くなる
せっかくの美しいお花を長く楽しむためにも、直接の塗布は行わないようにしましょう。
安全に香りを楽しむための工夫
お花を傷めずに良い香りを楽しみたいときは、以下のアイデアを試してみてください。
どれもお花へのダメージを防ぎながら、ふんわりと香らせることができます。
なお、器やリボンなどにオイルを付ける場合は、シミになることがあるため、目立たない場所で試してから行うと安心です。
・器や花架(土台)にアロマオイルを付ける
お花がアレンジされている陶器や木製の器、あるいはバスケットなどの土台部分に、アロマオイルや香水を少しだけ染み込ませる方法です。お花自体に液体が触れないよう注意しながら、近くの資材に香りをまとわせます。
・リボンや装飾用フェルトに香りを忍ばせる
アレンジメントにあしらわれているリボンや、底に敷いてあるフェルトなどの部分に、アロマオイルを数滴垂らします。
この方法なら、お花を保護しながら自然に香りを周囲に広げられます。
・アロマストーンを近くに置く
お花のすぐ隣に、アロマオイルを染み込ませた素焼きのプレートやアロマストーンをそっと置いておきます。
香りの種類や強さを調整しやすいので、手軽に試しやすい方法です。
・ケースの中に香り付きのペーパーを入れる
ケースに入ったプリザーブドフラワーの場合、ケースの底や隅に、お気に入りの香水を少しだけ吹きかけた小さな紙を忍ばせておきます。
ケースを開けたときにふわっと優しい香りが広がります。
■ 香りのギフトとしてプリザーブドフラワーを贈る際のマナー ■
プレゼントとしてプリザーブドフラワーに香り付けをするときや、逆に無香のまま贈るべきシーンなど、ギフトとしてのマナーについて知っておくことはとても重要です。
相手に心地よく受け取ってもらうためのポイントをまとめました。
お見舞いやお供えでは無香のまま贈るのが基本
お見舞い用のお花や、お悔やみの仏花・お供え花として贈る場合は、香りを付けず、無香のまま贈るようにしましょう。
病院に入院されている方は、体調によって通常なら良いと感じる香りでも、気分が悪くなってしまうことがあります。
また、近年では生花の持ち込みを禁止している病院も増えていますが、プリザーブドフラワーが歓迎される理由の一つに「無香であること」が挙げられます。
このメリットを損なわないよう、手を加えずに贈ることが大切です。
お供え花の場合も、ご遺族が香りに敏感な状況であるかもしれないため、余計な香りは付けず、お花本来の美しさだけを届ける配慮が必要です。
お祝い事で香りを付けるときの注意点
誕生日プレゼントや結婚祝い、新築祝いなどで香りをプラスして贈りたいときは、以下の配慮を忘れないようにしてください。
・万人受けする穏やかな香りを選ぶ
柑橘系(グレープフルーツやベルガモットなど)や、優しいラベンダー、清潔感のあるソープ系など、多くの人に好まれやすい香りが無難です。
個性の強いスパイシーな香りや、濃厚すぎる甘い香りは好みが分かれるため避けた方が安心です。
・強すぎる香りは避けて、ほんのり香る程度に
お部屋に飾ったときに、優しくふわっと漂うくらいの強さを意識してください。
プレゼントを手渡した瞬間や、箱を開けたときに少し香るくらいがちょうど良いでしょう。
香りを付けすぎると、飾る場所に困ってしまうことがあります。
相手の好きな香りが事前に分かっている場合は、その香りに合わせてアロマオイルなどを忍ばせて贈ると、心のこもったサプライズギフトになりますね。
■ よくある質問 ■
【Q. 香りを付けたプリザーブドフラワーは、寿命が短くなってしまいますか?】
アロマオイルや香水をお花に直接触れさせない方法で香り付けしている限り、お花の寿命に直接影響を与えることはほとんどありません。
ただし、香りを付け直す頻度が高く、お花の近くで何度もスプレーを吹きかけていると、細かな霧状の水分やアルコールがお花にかかってしまい、傷みを早める原因になります。
香りを足すときは、必ずお花から離れた場所で行うように配慮してください。
■ まとめ ■
プリザーブドフラワーは、加工のプロセスで生花本来の香りがほとんど失われるため、基本的には匂いがありません。
この「無香」という特徴があるからこそ、生花の花粉や匂いが気になる方へのギフトとして選びやすく、お見舞いやお供えのシーンでも広く選ばれています。
自宅用としてお気に入りの香りを付けたいときには、お花に直接アロマなどをかけず、土台や飾るケースの隅に香りを染み込ませる工夫をして、お花の美しさを長く守りながら優しい香りを楽しんでくださいね。
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