2026/10/14 08:20
■プリザーブドフラワーは赤ちゃんやペットに安全?誤飲を防ぐ飾り方と保管の注意点 ■
お部屋を華やかに彩り、お手入れも簡単なプリザーブドフラワー。
大切な人へのギフトや自宅のインテリアとして人気ですが、小さなお子様やペットがいるご家庭では「安全に飾れるのかな」「万が一、口に入れてしまったらどうしよう」と不安に思うこともあるのではないでしょうか。
プリザーブドフラワーは、少し触れた程度で大きな問題になることは少ないと考えられています。
ただ、口に入れてしまうリスクや、飾る場所・保管方法については気をつけたいポイントがいくつかあります。赤ちゃんや犬、猫などのペットが安心して暮らせる環境を守りながら、美しいお花を飾るための知識を分かりやすく解説します。

■ プリザーブドフラワーは赤ちゃんやペットにとって安全? ■
プリザーブドフラワーは、生花に特殊な加工を施して長期間美しさを保てるようにしたお花です。
まずは、その加工に使われている成分について見ていきましょう。
保存液や着色液の成分
生花を加工する段階で使われる液は、主に「保存液」と「着色液」に分けられます。
保存液には、化粧品や医薬品などにも使われるグリセリンなどが用いられることが一般的です。
お花に色をつける着色液には染料が使われています。
一般的には、少し触れた程度で大きな問題になることは少ないと考えられています。
ただし、使われている成分や配合はメーカーによって異なります。
「どんなものでも安全」とは言い切れないため、口に入れないように対策しておくことが大切です。
食用ではないため口に入れるのはNG
プリザーブドフラワーは食品ではありません。加工用の成分が含まれているため、口の中に入れたり、飲み込んだりしないように気をつけましょう。
特に赤ちゃんは、目についたものを何でも口に入れて確かめようとします。
また、ペットも興味本位でお花をかじってしまうことがあります。口に入ること自体を防ぐ対策が、家庭内では何よりも大切です。
■ 赤ちゃんやペットがいる家庭でプリザーブドフラワーを飾る際のリスク ■
お花そのものの成分以外にも、赤ちゃんやペットがいるご家庭ならではの、飾る際・保管する際のリスクがいくつかあります。事前にリスクを知っておくことで、思わぬトラブルを防ぎましょう。
誤飲と窒息のリスク
特に気をつけたいのは、お花の一部やアレンジメントに使われている資材を誤って飲み込んでしまうことです。
・ちぎれた花びらや葉の破片
・アレンジを固定するためのワイヤー(針金)
・装飾用のリボンやビーズ、細かいフェイクグリーン
・お花を挿している土台(ドライフォームと呼ばれるスポンジ状の資材)
これらはすべて、赤ちゃんやペットの喉に詰まる原因になります。
特に針金や硬いプラスチック製の資材は、消化器官を傷つける恐れもあるため注意が必要です。
色移りや肌荒れのリスク
プリザーブドフラワーは、湿度の高い環境に置かれると、着色液が外に染み出してくる性質を持っています。
この染み出した液が赤ちゃんのデリケートな肌に触れると、肌荒れやかぶれの原因になる可能性があります。
また、ペットの毛に液が付着し、それをペットが毛づくろいの際に舐め取ってしまうことも考えられます。
壁や家具にお花が直接触れていると、着色液が染み込んで色移りしてしまうおそれもあるため、飾る場所には配慮が必要です。
落下や破損によるケガのリスク
プリザーブドフラワーは、花びらをほこりから守るためにガラスドームやアクリルケースに入れられているタイプも多いです。
しかし、赤ちゃんが棚の物を引っ張ったり、猫が棚から物を落としたりした際に、ケースが落下して割れてしまうことがあります。
ガラス製のドームが割れて破片が床に散らばると、赤ちゃんやペットが踏んでケガをする原因になります。
ケースの素材選びにも気を配りたいところです。
■ 安全に楽しむための飾り方と保管方法のコツ ■
赤ちゃんやペットがいるご家庭でも、工夫次第で安心してプリザーブドフラワーを楽しむことができます。
具体的な飾り方と保管のポイントをご紹介します。
手の届かない高い場所に飾る
基本にして効果的な対策は、赤ちゃんやペットの手が届かない高い場所に飾ることです。
・壁掛けフレームタイプを選び、壁の高い位置にしっかりと固定する
・高さのある本棚の上や、吊り下げ式のラックを活用する
・ペットが入り込めない、扉付きのキャビネットや棚の中に飾る
猫がいるご家庭の場合は、跳躍力が高いため、棚の上であっても飛び乗ってしまうことがあります。
猫が乗れない狭いスペースや、扉の閉まるキャビネットの中に飾ると安心です。
割れにくいケース入りを選ぶ
ほこりや湿気からお花を守るためにケース入りのものを選ぶ場合は、万が一落下しても割れにくいアクリル製やプラスチック製のケースがおすすめです。
ガラス製に比べて軽く、落としても鋭い破片が飛び散りにくいため、ケガのリスクを減らすことができます。
普段立ち入らない部屋に飾る
寝室や書斎、玄関など、赤ちゃんやペットが普段ひとりで立ち入らない(または立ち入りを制限している)お部屋に限定して飾るのも一つの方法です。
リビングに飾りたい気持ちもありますが、安全を優先するなら、大人の目が行き届く場所や、侵入を防げる部屋を選ぶと安心ですね。
■ 万が一、誤飲してしまった場合の対処法 ■
どれだけ気をつけていても、一瞬の隙に赤ちゃんやペットがお花を口に入れてしまうことがあるかもしれません。いざというときに慌てないよう、対処法を知っておきましょう。
赤ちゃんが口に入れてしまったとき
まずは落ち着いて、赤ちゃんの口の中をのぞき込み、見えているお花や資材を指で優しく取り出してください。無理にかき出すと奥に押し込んでしまうことがあるので、見えているものだけを丁寧に取り除きます。
その後、水で濡らしたガーゼなどで口の中を優しく拭き取ってあげましょう。
次のような場合は、様子を見ずにすぐ医療機関を受診してください。
呼吸が苦しそうなときは、迷わず119番に連絡しましょう。
・激しくせき込む、呼吸が苦しそう
・ワイヤーやビーズなど、硬い資材を飲み込んだ可能性がある
・何度も吐き戻す
・元気がなくぐったりしている
・口の周りや体に発疹が出ている
受診すべきか迷うときは、「子ども医療電話相談(#8000)」や、日本中毒情報センターの「中毒110番」に相談するのも一つの方法です。
受診や相談の際は、口に入れたプリザーブドフラワーの実物や、品質表示が書かれた用紙を手元に用意しておくと、状況を伝えやすくなります。
ペットが食べてしまったとき
ペットがお花をかじったり飲み込んだりしてしまった場合は、口の中に残っているものがあれば、無理のない範囲で取り除きます。
嫌がるときは無理をせず、かまれないように注意してください。
あわせて、プリザーブドフラワーに使われているお花の種類を確認しましょう。
バラは一般的にペットへの毒性が低いとされていますが、アジサイやカーネーションなどは、犬や猫に症状を引き起こすことがあるとされています。
その場では異変がないように見えても、後から嘔吐や下痢、よだれが多く出るなどの症状が現れることがあります。
ワイヤーなどの資材を飲み込んだ可能性があるときや、少しでもかじった形跡があるときは、早めに動物病院へ連絡し、獣医師の指示を受けましょう。
■ 赤ちゃんやペットがいる家庭に向いているタイプ ■
赤ちゃんやペットがいるご家庭で新しくプリザーブドフラワーを迎えるなら、次のようなタイプを選ぶと安心です。
・アクリルボックス入り:アクリル製の箱に収められており、直接お花に触れることができません。
ほこりもかぶらず、落下時に割れにくいのも魅力です。
・壁掛け・フレームアート:壁にネジやフックで固定するタイプ。
テーブルや低い棚に置くよりも、誤飲や転倒のトラブルを避けやすくなります。
■ よくある質問 ■
Q. プリザーブドフラワーの液が肌についたらどうすればいいですか?
水と石鹸で丁寧に洗い流してください。
デリケートな赤ちゃんの肌や、体質によっては赤みやかゆみが出てしまうことがあります。
洗い流した後も肌に異常が見られる場合は、早めに皮膚科を受診するようにしてください。
Q. 犬や猫が嫌がる匂いはありますか?
プリザーブドフラワー自体は基本的に無香ですが、加工の過程で使われた液の匂いがわずかに残っていることがあります。
人間にはほとんど感じられない匂いでも、嗅覚の優れた犬や猫には気になることがあり、お花に近づこうとしなかったり、逆に興味を持っていたずらをしたりすることがあります。
また、アロマオイルなどで香り付けされたプリザーブドフラワーもありますが、エッセンシャルオイルの中には猫にとって有害な成分を含むものもあります。
ペットがいるご家庭では、香り付けをしない無香のまま飾るのがおすすめです。
■ まとめ ■
プリザーブドフラワーは、少し触れた程度で大きな問題になることは少ないと考えられていますが、食べ物ではないため口に入れないための対策が大切です。
誤飲による窒息や、アレンジメント資材によるケガ、湿気による色移りなどのリスクを避けるために、飾り方と保管場所に気を配りましょう。
「手の届かない高い場所に飾る」「割れにくいアクリルケース入りを選ぶ」といった少しの工夫で、小さなお子様や大切なペットの安全を守りながら、お花のある暮らしを楽しむことができます。
万が一口に入れてしまったときは、慌てずに状態を確認し、迷ったら早めに医療機関や動物病院に相談してください。
ご自宅用にはもちろん、小さなお子様やペットがいるご友人へのギフトを選ぶ際にも、安全面に配慮したタイプを選んで、思いやりの伝わるフラワーギフトを贈ってみてはいかがでしょうか。
ニノマエオンラインのショップページもぜひのぞいてみてくださいね。
